すこやかコラム 第19回

すこやかコラム 第19回
身近なパワースポット 七福神めぐりでウォーキングを楽しもう

身近なパワースポット
七福神めぐりでウォーキングを楽しもう

「健康のために」と思って始めたウォーキングも、慣れてくると歩くことの楽しさに目覚める方も多いのではないでしょうか。しかも歩く“場所”そのものに魅力があると、ウォーキングは何倍も楽しくなります。今回は、「七福神めぐり」についてご紹介します。

セクション01

「七福神」のご利益と歴史

「新宿山ノ手七福神めぐり」のミニ尊像(画像提供:新宿観光振興協会)

縁起の良い神様である「七福神」。それぞれを祀る七か所の神社を参拝するのが「七福神めぐり」です。歩いて回るのはちょっと大変ですが、達成感が味わえるし、なによりご利益も七倍!ウォーキングコースとしてもピッタリです。

七福神めぐりに出発する前に、まずは七福神とはどのような神様なのかをご紹介します。
七福神とは、恵比寿(えびす)・大黒天(だいこくてん)・毘沙門天(びしゃもんてん)・弁財天(べんざいてん)・布袋(ほてい)・福禄寿(ふくろくじゅ)・寿老人(じゅろうじん)の7柱(※)の神様です。
※神様を数える単位

七福神の特徴とご利益
七福神の特徴とご利益

七福神の歴史を遡ると、室町時代末期に生まれた「福の神信仰」がルーツのようです。それまでの神様は国や村の守護や繁栄を願うための存在でしたが、庶民の力が強くなるにつれ、福の神たちに「現世利益」を願うようになっていました。そこに仏教で聖なる数だと言われている「七」が結びつき、江戸時代中期にはお正月の初詣として七福神詣が江戸庶民の間で流行したと言われています。

セクション02

日本全国の「七福神めぐり」

日本全国の「七福神めぐり」

現在も七福神めぐりは、ウォーキングとして、また歴史散策としても人気です。
日本全国に様々なコースがあり、北海道から沖縄まで日本全国に100以上あると言われています。数時間から半日程度で回れるものもあれば、広範囲に渡るものもあり、多種多様。観光ツアーやスタンプラリーなどを行っているところもあり、イベントとしても人気です。

今回ご紹介するコースはほんの一例ですが、これ以外にもたくさんありますので、ぜひ近所やゆかりの地の七福神コースを探してみてください。
※お正月など特定の時期のみご開帳しているところもありますので、お出かけの前にご確認ください。

日本全国の「七福神めぐり」
東北 甲信越 関東 東海 関西 中国・九州
東北
甲信越
関東
東海
関西
中国・九州
豆知識
最近のブーム「御朱印帳」をご存知ですか?

まず読み方に躊躇することもあるかもしれませんが、「ごしゅいんちょう」と読みます。神社や寺院にて参拝した際に押印される「御朱印」をいただくための帳面のことで、起源は写経を納めた際の受付印でした。
ここでは御朱印帳について、基本的なところをご紹介します。

御朱印帳の入手方法
御朱印帳の入手方法

昨今は御朱印ブームで、一部の文具店や通販などで入手することができます。デザインやサイズも様々でお気に入りのものを探すことも楽しいですが、オリジナルの御朱印帳を用意している寺社も多いので、初めての御朱印帳は最初に参拝したところで購入してはいかがでしょう?その寺社にしかない御朱印帳を目当てに参拝する人もいるようです。 御朱印のお代は、300~500円のところが多いですが、いくら納めればよいか不明の際には「いかほどお納めすればよろしいですか?」「初穂料(金銭を寺社に納めること)はいかほどですか?」と聞いてみましょう。

御朱印のご利益は?
御朱印のご利益は?

御朱印は寺社を参拝した証しにいただくものですが、参拝することで初めて功徳があるものです。功徳とは「現世・来世に幸福をもたらすもとになる善行」という意味で、善い行いをすることによって神仏からの恵みを受けることができる、という仏教の教えの1つです。御朱印に具体的なご利益があるとは言えませんが、心を込めて参拝することが、現世・来世の幸福につながります。参拝もせずにコレクター感覚で御朱印だけいただくことは避けましょう。

御朱印をいただく際に気を付けたいこと
御朱印をいただく際に気を付けたいこと

タイミングによっては事前に調べていたものと異なっていたり、直筆ではなく印判や印刷だったりすることもあります。しかし、大事なことは参拝証としての御朱印、ということです。いただいた御朱印がそのときの「ご縁」だと大切にすることも、御朱印集めを楽しむ秘訣の1つです。

2020年9月公開

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