すこやかコラム 第58回

すこやかコラム 第58回

日本人の1日の平均歩数って知ってる?日々の歩数を増やすためのコツ

日々の健康を維持するために日常生活の中で意識して動くことは重要です。最近では、SNSの発達により健康やダイエットを意識する方が増加しています。その支援手段として、スマートフォンやスマートウォッチのアプリを活用する方法があります。
今回は、日本人の1日の平均歩数と歩数を増やすコツについてご紹介します!

セクション01

日本人の1日の平均歩数はどのくらい?

ジオテクノロジーズ株式会社と東京大学が共同研究により約157万人の歩数データを都道府県別で集計した「歩数ランキング」によると、全国の1日の中央値は、5,009歩。都道府県別では、東京都が6,136歩で最も高く、次いで神奈川県が5,984歩、大阪府が5,700歩となり、人口の多い都道府県が上位にランクインしました。

都道府県別歩数ランキング 表

【出典】ジオテクノロジーズ株式会社と東京大学の共同研究による「都道府県別:歩数ランキング」より

あなたは一日に全国の中央値5,009歩より歩いていますか? 都市部の通勤距離が長い人は7,449歩で1.5倍歩いていました | ジオテクノロジーズ株式会社 (geot.jp)

この結果は、都市部では人口が多く、
公共交通機関が主な移動手段であるため
歩行行動が増える一方で、
人口の少ない郊外部や地方では自動車が
主な移動手段となり、
歩行行動が
低下する傾向が考えられています。

セクション02

おすすめの歩行時間とは?

健康維持においておすすめされる歩行時間は「1日の歩行時間のうち、中強度の歩行が20分」です。中強度の歩行とは、大股で地面を力強く蹴る歩行、うっすらと汗ばむ程度の速歩き、会話が何とかできる程度の息が弾む歩行などです。これにより、高血圧症や糖尿病、脂質異常症などのリスクを軽減する可能性が期待されます。

平均歩数・中強度活動時間から
見る病気予防のライン

平均歩数・中強度活動時間から見る病気予防のライン表 健康長寿研究所「中之条研究」より引用 無理なくできる範囲で毎日続けて歩きましょう

セクション03

歩数を増やすちょっとしたコツ

日本人の平均歩数「※国民健康・栄養調査(令和元年)の平均歩数」は、男性で6,793歩、女性で5,832歩となっています。毎日の生活のなかで、歩数を増やすために手軽に取り入れられる工夫を生かし、健康的な歩行習慣を身につけましょう。自分のできる範囲で、調子が良くない時は無理をしないように心掛け、けがには注意してください。

すこやかんぽアプリを使って、
毎日の歩数を記録しよう

「すこやかんぽアプリ」の歩数計測機能を活用して、日々の歩数を確認し、健康的な習慣を身につけましょう。アプリを使用し、目標歩数を達成するとスタンプを獲得!毎週抽せんでコンビニクーポンが当たるチャンスがあり、楽しみながらモチベ―ションを保てます。

歩行時間を意識してみよう

歩数計を活用して、10分間歩くとどのくらいの歩数になるのか確認してみましょう。通常、10分で約1,000歩歩けると言われています。時間と歩数の関係を確認することで、目標歩数に向けて必要な時間を把握するのに役立ちます。

通勤や帰宅時に
ちょっとだけ遠回りしよう

いつもの行き帰りの道に変化をつけて、ちょっとだけ遠回りや寄り道をしてみましょう。たとえば、1つ前の駅で降りてみたり、気になるお店に立ち寄ってみたりすることで、歩く距離が増えるだけでなく、新しい発見もあるかもしれません。

マイルールを決めよう

日常で「ここは歩く」「この場所では階段を使う」といった自分だけのルールを作るのも効果的です。自分の生活に合ったルールは、習慣化しやすく、負担になりにくいでしょう。

悪天候などで歩数を稼ぎにくい場合は、自宅でできる代替案を考えておきましょう。

ワンポイントアドバイス

テレビを見ながら
足踏み運動をする

5分間その場で足踏みするだけでもウォーキングと同じような有酸素運動効果が得られます。

家事をしながら歩く

家の中でも長時間座りっぱなしでなく、立ち上がったり歩いたりすることを心がけましょう。家事や掃除も有効な運動になります。

階段を
上り下りするなど

階段の上り下りを、数分間行っただけでも心肺機能を高められ、健康効果が期待できると言われています。

豆知識
昔の人はどれくらい歩いていた?

江戸から京に向かう旅では、最初の宿は戸塚宿か、その手前の保土ヶ谷宿でした。日本橋から保土ヶ谷宿までの距離は約33km、戸塚宿までは約42km。歩行速度を時速4kmと仮定すると、1日の歩く時間は約8〜10時間。10分を約1,000歩と考えると、旅人たちは1日に約4.8万歩~6万歩歩いていたようです。

まとめ

日々忙しくされている方は、まとまった歩行時間は取りにくいかもしれません。その場合は、普段の生活で短時間の歩行を1日に何度か行うことを意識し、元気な身体を維持していきましょう。

2024年3月公開

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