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”見えない流出”が利益の足かせに?税金・人件費・投資 ~必須3要素をチェック~

利益は出ているのに、なぜか手元資金が残らない。
その背景には、税金・人件費・投資に関する"見えない流出"があるかもしれません。
制度改正やコスト上昇が続く今、3つの要素を早めに点検しておくことが大切です。

2026年版中小企業白書から見える、手元資金を守るための3つの見通し

2026年版中小企業白書では、売上や利益が回復傾向にある一方で、賃上げ、人手不足、借入負担などへの対応が引き続き課題とされています。利益が出ていても、税金・人件費・投資の計画が不十分だと、手元資金が思うように残らないことがあります。

利益が出た後の資金を見通す。売上高や経常利益は増加傾向ですが、現預金残高は横ばいで、借入金等は足下で増加傾向です。たとえ利益が出ていても、返済や納税後に残る手元資金を見通すことが重要です。
賃上げ原資を確保する。中小企業でも賃上げが継続。労働分配率も高水準で、すでに高い割合で売上を人件費に割いています。人件費は総人件費を見込んで、原資を確保する手立てが必要です。
人手不足を補う投資を。中小企業全体で設備投資額が増加傾向です。人手不足を採用だけで対応するのではなく、IT・デジタル活用などにより、少人数でも回る体制を整えることがポイントです。

出典:中小企業庁「2025年版中小企業白書」、「2026年版中小企業白書」

2026年版中小企業白書から読み取れる情報をもとに、税金、人件費、投資の状況を確認してみませんか?

Check1 該当するものにチェック こんな感覚があったら見直しのサイン

税金、人件費、投資は、いずれも経営に欠かせない支出です。しかし、さまざまな制度やコスト上昇を反映しないまま、前年同様に判断するのは要注意です。想定外の納税や固定費の増加、投資回収の遅れにつながり、「利益は出ているが手元資金が思ったほど残らない」という状況に陥りがちです。次の各項目について、心当たりがあれば早めに身直す必要がありそうです。

税金 想定以上の納税が発生している 税制改正の内容を十分に把握できていない 税理士任せで、自社として判断できていない
人件費 人件費や保険料の上昇がじわじわ効いている 社会保険料の将来負担を試算していない 人件費が固定費化し、調整が難しくなっている
投資 投資しているが回収の実感が薄い 設備投資やIT投資の効果検証ができていない 投資の優先順位が曖昧になっている

Check2 制度改正を把握して、流出リスクに備える

表面でチェックが入った項目は、“見えない流出”が発生しているおそれがあります。さまざまな制度やデータを把握し、活用できるように会社の状況を整理したり、専門機関に相談したりしてはいかがでしょうか。

監修:大橋弘明税理士事務所 大橋弘明

(注)記事中に記載の法令や制度等は取材当時のもので、将来変更されることがあります。詳細につきましては、各専門家にご相談いただきますようお願いいたします。

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