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第12回全国小学校ラジオ体操コンクール 受賞校・受賞チームの紹介

技術部門

金賞

埼玉県 三郷市立高州東小学校
東風ブルーストーム の皆さん

主体的に考え、仲間と高め合いながら取り組んできた点が、大きな強みです

  • インタビュイー
  • 渡邉先生
  • 金賞を受賞されたときのお気持ちと児童の皆さんの様子を教えてください。
    納得がいくまで声を掛け合いながら練習を重ねてきた子どもたちの姿を思い返すと、今回の金賞は本当にうれしく、胸が熱くなりました。
    結果は、参加した全チームで確認しました。金賞の発表を見付けた瞬間、受賞チームだけでなく、共に練習に励んできたどのチームも自分のことのように喜び、温かな拍手と笑顔に包まれました。
    今回の受賞は、努力が実を結んだ喜びであると同時に、全校児童にとっても、大きな励みになったと感じています。
    前回、「来年は金賞を目指す」と話されておりました。昨年と比べて工夫された点があれば教えてください。
    昨年度、銀賞・優秀賞をいただいた際の講評をもとに、まず教員間で映像を見直し、「動きをより美しく、より揃えるための具体的なポイント」を共通理解しました。その上で今年度は、「全員の心を一つに動きを大きく・揃える」ことを大きなテーマに据え、単に形を整えるだけでなく、動きの質と一体感を高める指導へと転換しました。
    また、金賞を目標にしつつも、「挑戦すること自体を楽しむ」「仲間と動きを合わせる喜びを味わう」ことを大切にしたことが、昨年との大きな違いであり、今年度の成長につながった点だと感じています。
    普段の練習内容を教えてください。
    ラジオ体操は、運動会や朝の運動などで継続して取り組んでいます。全校の子どもたちが「何のための動きか」を意識しながら取り組める段階に成長してきました。
    しかし、コンクールへ向けての初回の練習では、改めて一つ一つの動きをていねいに確認することから始めました。これまで積み重ねてきたラジオ体操ではありますが、基本に立ち返り、動きのポイントを共有することで、教員・児童ともに認識をそろえることができました。
    また、通し練習だけでなく、「メリハリをもって、正しい動きを大きく伸びやかに行う」ことを目標に、部分練習も取り入れました。さらに、チームごとに見合いの時間を設け、互いに気付きを伝え合うことで、子ども同士が切磋琢磨しながらよりよい演技を目指しています。
  • ラジオ体操を教育方針とされているとお聞きしましたが、どのような取組みをされているか、教えてください
    今年度「体力向上」を研究主題として継続的に取り組んできました。体育授業や体育的活動においては、誰もが主体的に運動に関われる環境づくりを大切にし、仲間と協力しながら成功体験を積み重ねられる機会を意図的に設定してきました。
    “一人一人が体を思い切り曲げ伸ばし、動かすことの楽しさを実感できること”“仲間とリズムを合わせ動きをそろえる喜びを味わえること”そうした学びを日常的に積み重ねられる点で、ラジオ体操コンクールへの挑戦は今年度、本校にとって大切な取組の一つであったと考えています。
    来年に向けての抱負を教えてください。
    朝運動や運動会などの取組を通して、ラジオ体操で体を思い切り動かす心地よさや仲間と動きを合わせる一体感を今後も大切に育んでいきたいと考えています。
    今年度、金賞・優秀賞・敢闘賞をいただいた経験を励みに、受賞メンバーを中心としながら新たな取り組み方を考えているところです。
    また、異学年で教え合うことで、子ども同士の関わりをさらに深め、学校全体で高め合う伝統へとつなげていきたいと思います。

銀賞

埼玉県 春日部市立江戸川小中学校
江戸川ラジオKIDS の皆さん

子どもたちの力でつかみ取った銀賞です

  • インタビュイー
  • 溝上先生
  • 銀賞を受賞したと知ったとき、児童の皆さんはどんな様子でしたか。
    素直に喜んでいる子と、昨年度が金賞だったのですこし複雑そうにしている子が両方いました。
    私は、それでいいと思いました。どちらの子たちもいい顔をしていました。
    毎年行っている江戸川ラジオ KIDS のオーディションでは、どのような点を大切にしていますか。
    純粋に「技能」で判断しています。技能が高ければ学年関係ありません。6年生が落ちてしまい2年生が合格していますが、そこにおまけや配慮はありません。
    なぜならば、本当にしっかり練習してオーディションに臨む子がたくさんいます。その子たちの努力に敬意を表するためにも、このようなかたちをとっています。
    2年生から 6年生までの異学年チームで練習する中で、印象に残っている成長や変化はありますか。
    2~6年生が練習しているとき、先生は7~9年生(中1~中3)です。つまり練習や指導全てが子たちの力のみで成り立っているといっても過言ではありません。この子たちは、昨年度まで本校で指導をしていた先生を始め、日々教育活動にご協力してくださっている先生方にご指導を受けていました。その指導を忘れることなく活かし「協働」しながら練習しています。
  • ラジオ体操を始めてから、保護者の方々からの反応はありますか。
    まず伝えたいのは、本当にたくさんの子たちがオーディションに参加してくれます。昨年度合格しても次年度落ちてしまう子も、一度も合格できない子もいます。それでも毎年挑戦してくれる子は、ご家庭で保護者の方々に励ましてもらっているからこそ挑戦し続けているのだと思います。
    その温かい支援があり、年々保護者や地域からの期待が高まっているのを感じています。賞を取るごとに祝福の言葉が増えたり、来年こそわが子をラジオキッズに!と張り切る保護者もいたりするようです。
    次回は「取組部門」へのご応募も期待されていますが、今後、チームとしてどのような姿や成長の様子を大切にしていきたいとお考えですか。
    自分たちで考え、教え合ったり、修正し合ったりする姿をいつも横で見てきました。その姿は何事にも代えられない成長と感動を生み出してくれました。この姿をこれからも見せてほしいです。後これは私の勝手な願いですが、今年の6年生が来年度は教える側で来てくれることを心から願っています。

銅賞

鹿児島県 知名町立知名小学校
SEA FLOWER 知名 の皆さん

目標とビジョンを共有して、チームワークを高めて、結果につながりました

  • インタビュイー
  • 長井先生
  • 銅賞を受賞したと知ったとき、児童の皆さんはどんな様子でしたか。
    受賞の確認は、校長室に集合して行いました。期待に胸躍らせながら見ていきましたが、なかなか名前が出てこなくて、半分あきらめかけた時に、「SEA FLOWER 知名」の名前が出てきたので喜びが爆発しました。嬉しくて感激の涙を流す姿もありました。
    SEA FLOWER 知名のみなさんは、前回はエリア奨励賞、今回は銅賞。昨年と比べて工夫された点があれば教えてください。
    昨年度は初めての取組だったので、目標も明確になっておらず、参加することに意義があるという気持ちで取り組みました。しかし今年度は、チーム全体で目標について時間をかけて話し合い、3位以内に入ることを目標に取組をスタートさせました。目標とビジョンの共有を図ったことで、チームワークが高まり、結果につながったと思っています。
    普段の練習内容について、教えてください。
    今年度はリーダー、サブリーダーを中心に、主体的に練習することを方針としました。私の方から練習方法に関する資料を提示し、2人のリーダーがその資料をもとに、その時に必要不可欠な練習を選定し取り組みました。チーム全体の意識も高まり、短い時間でも効果的な練習ができていました。
  • 毎日午後3時に町の防災無線でラジオ体操が流れておりますが、今回の受賞で地域の方や保護者の方々からの反応はありましたか。
    沖永良部島の知名町はラジオ体操に関心の高い方が多く、「全国で3位になるなんてすごいね。」「これからも続けてね。」等,子どもたちに温かい言葉をかけてくれました。また、私も「校長先生、新しいことに取り組んでいるね。応援してるよ。」と励ましの言葉をかけてもらいました。
    次回に向けての抱負を教えてください。
    今年度参加した児童は全員6年生なので、まずは来年もチームを結成し、継続して参加することが一番の目標です。そして、全国小学校ラジオ体操コンクールに参加することを通して、自他の健康に関心をもち、自ら運動に親しむ子どもたちがたくさん育ってほしいと思っています。

取組部門

総務大臣賞

徳島県 阿南市立吉井小学校 の皆さん

ラジオ体操を通して、学校と地域がつながり、子どもたちの成長につながっています!

  • インタビュイー
  • 村上先生
  • 特にアピールされたい点がありましたら、教えてください。
    子どもたちが主体的に考え、地域と関わる活動としてラジオ体操を位置付けてきたという点です。
    訪問先の選定や感謝の伝え方などを子どもたち自身が話し合いながら進めることで、自分たちで考え、実行し、最後までやり抜こうとする態度を身に付けてきました。ラジオ体操を通して、学校と地域がつながり、子どもたちの成長につながっている点が本校の大きな特色です。
    受賞と知ったときのお気持ちと児童の皆さんの様子を教えてください。
    一報を受けたときは、賞の偉大さに頭で理解するに時間がかかりました。思考が落ち着くと同時に、驚きと大きな喜びを感じました。日々の活動を積み重ねてきた子どもたちの努力が、このような形で評価されたことを本当にうれしく思っています。
    子どもたちに伝えると、「おぉ!!すげえ!!」という歓声が上がり、自然と拍手が起こりました。自分たちの活動が認められたという実感をもち、とても誇らしそうな表情をしていました。この受賞を通して、子どもたちは、「自分たちで考え、実行すること」への自信と「誰かのために、行動すること」の大切さを実感できたのではないかと感じています。
    子どもたちに普段どういった指導をされているのでしょうか?
    とにかく自分たちで考えることを支援しています。
    ラジオ体操の指導においては、動きを正確に覚えることだけでなく、「なぜこの動きが必要なのか」「どんな効果があるのか」を考えるように声をかけています。また、「誰かに見せるため」ではなく、「自分や相手の健康のために行う」という意識を大切にしています。
    活動の内容を考える場では、教師が一方的に教えるのではなく、子どもたち自身が気付いたことや工夫したことを共有し、主体的に取り組めるよう支援しています。活動の中では、リーダー役や説明役などを子どもたちが分担し、自分たちで活動を進められるようにしています。
    子どもたちはどんな姿勢でラジオ体操に取り組んでいますか?
    基本の動きを大切にしながら、毎回真剣な態度でラジオ体操に取り組んでいます。繰り返し活動を続ける中で、姿勢や動きに少しずつ意識が向くようになり、「最後までしっかりやろう」という気持ちをもって取り組む姿が見られるようになりました。一つの活動に継続して向き合う経験が、粘り強さや集中力の育成につながっていると感じています。
    ラジオ体操を通じての地域との交流について教えてください。
    地域の施設や企業、高齢者の方々のもとへ訪問し、ラジオ体操を通じた交流を行っています。
    ラジオ体操という、「みんなができること」を一緒に行うことで自然と会話が生まれ、世代を超えたつながりができています。子どもたちは、「ありがとう」「元気をもらったよ」という言葉を直接かけていただく経験を通して、自分たちの行動が誰かの役に立っていることを実感しています。地域の方々からも「子どもたちに元気をもらえる」と言っていただき、学校と地域の新たなつながりが生まれています。
    突撃隊を通じての子どもたちの成長ぶりについて、教えてください。
    活動する中で、子どもたちは「自分たちで考え、行動する力」を大きく伸ばしました。訪問先の選定、声かけの仕方、感謝状の作成なども子どもたちが話し合って決めています。異学年のたてわり班で行っていますので、上級生が下級生に優しく声をかける姿もよく見るようになりました。最初はどの活動にも、恥ずかしそうにしていた子どもたちですが、回数を重ねるうちに自信をもって活動できるようになり、堂々と周りの人たちと関わっていました。
    また、「誰かのために行動する」「感謝を伝える」という経験を通して、いつも「支えてもらっている立場」から、「支える立場」になった誇りが育まれ、思いやりや責任感も育ってきていると感じます。

文部科学大臣賞

鹿児島県 中種子町立増田小学校 の皆さん

子どもたちが主体的に取り組んだラジオ体操

  • インタビュイー
  • 上:榎先生 
    下:中心となってラジオ体操に取り組んだ児童の皆さん
  • 受賞と知ったときのお気持ちと児童の皆さんの様子を教えてください。
    取組部門で文部科学大臣賞という素晴らしい賞をいただき嬉しかった反面,技術部門で金賞をとることができなかった悔しさもありました。それは子どもたちも一緒で,結果を伝えたときに,金賞をとれなかったことが悔しくて,6年生を中心に泣いている姿が印象的でした。しかし,悔しくて泣いてしまうくらい,自分たちで考えて,一生懸命練習してきたという自負があったのだと思います。その姿や過程が評価され,文部科学大臣賞をいただくことができたのは本当に素晴らしいことですし,子どもたちのことを誇りに思っています。
    子どもたちに普段どういった指導をされているのでしょうか?
    子どもたちの主体性を信じるようにしています。教師があれこれ言ってしまうと子どもの考える余白を奪ってしまい,教師主導の取組になってしまう可能性があります。子どもたちが自分たちで話し合い,悩み,考え,行動する姿を信じて待つことを意識しました。すると,自分たちで練習計画や練習方法を考え,仲間と協力する姿が見られるようになりました。また,技術的な面は一級ラジオ体操指導士の方にご協力いただき,運動のねらいに沿った体操ができるように指導をしました。
    子どもたちはどんな姿勢でラジオ体操に取り組んでいますか?
    昨年のコンクールで悔しい思いをした先輩たちのためにも,今年こそはよりよい結果を残したいという気持ちが強かったと思います。自分たちのラジオ体操の動きを見直し,一級ラジオ体操指導士の方にも自分たちからたくさん質問をしていました。また,学んだことを下級生にも伝えて,ラジオ体操という伝統を受け継いでいってほしいという思いも見られました。
    ラジオ体操を通じての地域との交流について教えてください。
    高齢者施設や他の学校との交流学習などで披露し,正しいラジオ体操を広めようと活動しています。また,地域の方々にも「ラジオ体操といえば増田小」というイメージが浸透し,ここ数年,町民体育祭では開会式の準備運動を務めさせていただいています。ラジオ体操を通してできたつながりをさらに強く大きくしていければいいなと思っています。
    「子どもたち自身で作り上げるラジオ体操」が増田小の伝統とのことですが、具体的に教えてください。
    増田小では,総合的な学習の時間の中で,ラジオ体操を通した健康な体づくりについて学習しています。健康な体づくりのために,どのようにラジオ体操をすればよいかという目標に対して,子どもたちがお互いに体操の様子をチェックしたり,どのような練習を行えばよいかを考えたりするなど,探究的に学習を進めています。このような探究的な学習が積み重なって,「子どもたち自身で作り上げるラジオ体操」が出来上がっていきます。子どもたちの中には「ラジオ体操は増田小の伝統だ」という思いがあります。その思いを大切にし,後輩たちが受け継いでいけるようにしたいです。
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