終身保険はどんな方におすすめ? 特徴やメリットを解説
- 公開日:
- 2026.05.20
終身保険は、死亡保障が一生涯続く生命保険です。
ご自身の万一の際に、遺されたご家族の生活を支える備えとして検討されることが多い保険です。
本記事では、終身保険の基本的な特徴やメリット、留意点、そしてどのような方におすすめか詳しく解説します。
そもそも終身保険とは
終身保険は、「保険期間が10年間」や「保険期間が60歳まで」など、保障期間が定められている有期型の保険とは異なり、一生涯にわたって死亡保障が続く生命保険です。
死亡したときには「死亡保険金」、所定の重度障がい(高度障がい)状態になった場合には「重度(高度)障がいによる保険金(※)」が支払われます。
- 「重度(高度)障がいによる保険金」を受け取った場合、契約は消滅します。なお、重度(高度)障がいの状態になった場合、その後の保険料の払い込みを免除とし、契約を継続することを選択できる場合もあります。
終身保険に加入する目的
終身保険に加入する主な目的は、万一の際に遺されたご家族へ確実にお金を遺すことです。
そのため、葬儀費用や遺されたご家族の生活資金などの準備として利用できます。
また、預貯金や株式とは異なり、保険金の受取人を指定できるため、ご自身がお金を遺したい方(※)に確実に遺せる点も大きな特徴です。
- 配偶者や2親等以内の血族など、生命保険会社によって受取人に指定できる範囲が定められています。
終身保険の保険料の払込回数・期間
保険料の代表的な払込方法は次のとおりです。
終身払い
一生涯にわたり保険料を払い込みます。払込方法は、生命保険会社や商品により異なりますが、主に「月払い」「半年払い」「年払い」があります。
有期払い
60歳や65歳など特定の年齢まで、または10年間・20年間など一定期間、定期的に保険料を払い込みます。終身払いと同様、払込方法は、生命保険会社や商品により異なりますが、主に「月払い」「半年払い」「年払い」などがあります。保障内容と保険料払込回数が同じ終身保険で比べると、一回当たりに払い込む保険料は、一般的に有期払いのほうが終身払いより高くなります。
一時払い(一括払い)
保険料を一括で払い込みます。一括で払い込むことで、終身払いや有期払いよりも払込保険料総額を抑えることができます。
専門家からのアドバイス
終身保険なら有期払い、一時払いの場合も、払込方法や期間によらず、保険料の払込みが終了した後の保障は一生涯続きます。
「手元にまとまったお金がある」「定年後は保険料を払う余裕があるか不安」などご自身の状況に合わせて、一時払いや有期払いを検討するとよいでしょう。
終身保険のメリット・留意点
ここからは、終身保険のメリットと留意点を確認していきましょう。
終身保険のメリット
終身保険には次のようなメリットがあります。
一生涯の保障で、遺されたご家族にお金を遺せる
終身保険の最大のメリットは、保障が一生涯続くことと、ご家族を受取人に指定することで万一の際に、遺されたご家族が死亡保険金を受け取れる点です。
死亡保険金は葬儀費用や遺されたご家族の生活資金などに充てられます。また、受取人を指定できるため、原則として遺産分割協議の対象外となります。
保険料は一生涯変わらない、有期払いや一時払いも選択できる
終身保険は、契約時に決まった保険料が途中で変更されることはなく、一生涯同額です。そのため、家計の計画を立てやすくなります。
「有期払い」や「一時払い」を選択すれば、保険料の払い込みを早めに完了することもできます。ただし、保険料の払込期間によって1回あたりに払い込む保険料が変わるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
生命保険料控除が適用される
終身保険の保険料は生命保険料控除の対象です。年末調整や確定申告で申請することで、所得税は最大4万円、住民税は最大2万8,000円の控除(※)を受けることができます。
- 新制度(2012年1月1日以後に締結した契約)の生命保険の場合
なお、2026年分の所得税については、居住者に23歳未満の扶養親族がいる場合に限り、生命保険料控除(新制度)の一般生命保険料控除について見直しがあります。
詳しくはこちらの記事をご確認ください。
生命保険料控除の基本| 控除の区分や税金の軽減効果についても解説生命保険料控除は保険料を払い込んだ年に限り適用されます。そのため、一時払いの場合、控除が使えるのは払い込みをした年の1回のみです。
なお、保険料を前もって生命保険会社に払い込んでおき、払込期日ごとに保険料に充当する前納については、その年(1/1~12/31)に充当される保険料が毎年生命保険料控除の対象となります。
終身保険の留意点
終身保険には留意点もありますので、確認しておきましょう。
定期保険よりも保険料が高くなる傾向がある
終身保険と定期保険では保障の対象となる期間が異なります。同一の保険金額で比較した場合、終身保険は一生涯の保障となるため、将来、保険会社が保険金を支払うにあたり、一定期間のみ保障される定期保険より保険料が高く設定されることが一般的です。そのため、家計のバランスを考慮して加入する必要があります。
保障の見直しのタイミングを図るのが難しい
終身保険は一生涯を通じて契約することが前提となっているため、人生の変化に合わせて「いつ、どのように見直すべきか」の判断が難しいという側面があります。
例えば契約中に、「家族構成が変わった」「必要な保障額に増減があった」「別の保障に切り替えたい」ということもあるかもしれません。
最適な保障を維持できるよう、年に一度、契約内容を確認し、不明点やお悩みがある場合は、生命保険会社の営業職員に契約内容を確認するようにしましょう。
終身保険がおすすめの方
終身保険は次のような方におすすめです。
ご家族にお金を遺したい方
終身保険は、保障が一生涯続くため、人生のどのタイミングで万一のことが起こっても、遺されたご家族が死亡保険金を受け取れることが主な特徴です。
また、配偶者や2親等以内の血族など、生命保険会社が定めた範囲の方を受取人に指定できるため、ご自身に万一のことがあった後のご家族の生活のために、葬儀費用や生活資金を備えたい方におすすめの生命保険です。
特に、小さいお子さまや学生のお子さまがいるご家庭では、これから教育費や住宅費など長期間にわたって必要となる資金が多くなります。万一の際でも遺されたご家族が経済的に不安なく生活ができるように、終身保険で備えておくと安心です。
将来、収入が減少する老後にも保障を確保したい方
終身保険の保険料は「有期払い」や「一時払い」を選択できる商品もあります。定年までに払い込みを済ませておけば、老後は保険料の負担がなく保障を継続できます。
相続に備えて準備をしておきたい方
終身保険の死亡保険金は相続財産の一部となりますが、受取人の指定ができ、まとまった金額をご家族に現金で遺せる点が大きな特徴です。
死亡保険金には「500万円×法定相続人の数」の非課税枠が設けられているため、税負担を軽減する方法の1つとなります。
終身保険を選ぶ際のポイント
終身保険を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。
1.保険料の払込方法を確認
終身保険に加入する際は、保険料の払込方法がご自身のライフプランに合っているかを、きちんと検討してください。
主な払込方法の特徴とチェックしておきたいポイントは次のとおりです。
終身払い
特徴
- 毎月・毎年など定期的に保険料を一生涯払い込む方法
ポイント
- 定年後など収入が減少しても払い込みを続けられそうかを確認する
有期払い
特徴
- 10年間、60歳までなど、一定期間、または特定の年齢まで払い込む方法
ポイント
- 1回当たりの保険料が終身払いよりも高くなるため、無理なく払い込めるかなど、家計とのバランスを確認する
一時払い(一括払い)
特徴
- 保険料を1回でまとめて払い込む方法
ポイント
- まとまった資金を準備できるか確認する
- 生命保険料控除は、保険料を払い込んだ年に限り適用されることを認識しておく
全期前納払いで保険料をまとめて払い込んだ場合は、「一時払い」とは異なり、払い込んだ保険料が1年分ずつ充当されるため、生命保険料控除は毎年受けられます。
2.保険金額を考える
終身保険の保険金額を高額にすると、ご家族に遺せる保険金額は増えますが、その分、保険料が高くなり、家計への負担が大きくなる可能性があります。
保険金額は単純に高くするのではなく、現在の収入や貯蓄状況、今後の収入・支出、ご自身やご家族の年齢、家族構成などを踏まえ、不足する可能性のある金額を算出して決定しましょう。
例えば、配偶者やお子さまがいらっしゃる場合は、以下のような支出を目安に算出できます。
- 末子が独立するまでの遺族の生活費
現在の年間生活費の7割×(末子の独立時の年齢-末子の現在の年齢)」で算出 - 末子が独立した後の配偶者の生活費
「現在の年間生活費の5割×末子の独立時点での配偶者の平均余命」で算出 - その他必要な資金
住居費・教育費・子どもへの援助(結婚資金など)・葬儀費用など
また、資産や見込まれる収入についても確認しましょう。
- 貯蓄・資産
預貯金・株式・売却できる不動産など - 公的年金
配偶者の老齢年金、遺族年金など - 企業からの支給
死亡退職金、慶弔金など - その他の収入
配偶者の給与など
- ここでの項目はあくまでも目安です。ご自身やご家族の状況に合わせて調整してください。
「想定される支出」から「想定される収入」を差し引いた金額が終身保険で備えたい金額となります。
3.生命保険会社と商品の特徴も要チェック
同じ終身保険でも、生命保険会社や商品によって保険料や付加できる特約が異なります。ご自身のニーズに合った商品を選びましょう。
また、生命保険会社ごとにサポート体制や手続き方法なども異なりますので、契約する前に必ず確認しておきましょう。
まとめ
終身保険は、保障が一生涯続き、遺されたご家族が死亡保険金を受け取れる生命保険です。
選ぶ際は「遺されたご家族に必要となる保険金額に設定すること」、「無理なく続けられる保険料や払込方法、払込回数を選ぶこと」「長期間安心して任せられる生命保険会社を選ぶこと」が重要になります。
ご家族の生活を守るためにも、検討してみてはいかがでしょうか。
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終身保険- 本記事に記載されている保険商品に関する説明は、一般的な情報提供を目的としており、かんぽ生命の商品について説明しているものではありません。
かんぽ生命の具体的な商品内容については、当社の商品パンフレットやホームページをご確認いただくか、かんぽ生命の社員やお近くの郵便局窓口にお尋ねください。
この記事の監修

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員新井智美(あらい ともみ)
マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,500本を超える。
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