持病があっても生命保険に加入できる? 知っておきたい選択肢を解説
- 公開日:
- 2026.07.29
「持病があると生命保険への加入は難しいのでは?」「健康診断で指摘を受けると、生命保険の加入時の審査に通らないのでは?」などと心配し、生命保険の申し込みをためらったことはありませんか。
実は、持病や既往歴がある場合でも、加入できる可能性のある生命保険が存在します。
この記事では、健康状態に不安がある方が生命保険を選ぶ際のポイントについて、詳しくご紹介します。
健康状態に不安があっても検討できる? 生命保険への加入検討前に知っておきたいこと
生命保険への加入を検討するにあたって、まずは「告知」について確認しましょう。
告知義務および告知の方法
告知義務とは、生命保険の申し込み時に、契約者または被保険者の健康状態や傷病歴、職業などを生命保険会社に正確に告知する義務のことです。
生命保険は相互扶助の仕組みで成り立っているため、加入者間の公平性を保つ目的で、告知義務が課せられています。
告知は一般的に、生命保険会社所定の「告知書」への記入や、生命保険会社が指定する医師の診査・質問への回答などの方法で行います。
生命保険会社は告知内容を基に審査を行い、生命保険加入の可否を決定します。
- 保険の種類や保障内容によっては、告知不要の商品もあります。
告知の主な質問項目
一般的な生命保険の告知の場合、主に次の項目の回答が求められます。
- 現在の健康状態(医師に治療をすすめられていないか)
- 健康診断で異常を指摘されたことがあるか
- 過去の傷病歴(傷病名や治療期間、入院・手術歴)
- 障がいの有無
- 妊娠の有無
- 職業 など
また、質問項目については、事実をありのままに正確にもれなく告知する必要があります。
意図的に告知しなかったり、自己判断で省略したりすると、「告知義務違反」とみなされ、保険金の支払いや保険料の払込免除の対象とならない場合や、契約が解除される場合もあるため、注意しましょう。
専門家からのアドバイス
告知内容によっては、医療機関への照会や診断書の提出による裏付け確認が行われる場合があります。特に、保険金額が高額な契約や傷病歴が複雑な場合には、追加資料の提出を求められるケースもあります。
健康上の不安があっても加入できる生命保険
健康状態に不安があるからといって、全ての生命保険に加入できないわけではありません。
そのような場合に選択肢として挙げられるのが「引受基準緩和型」の生命保険です。
「引受基準緩和型」の生命保険とは、健康状態に関する引受基準が標準的な生命保険に比べて、緩和されている生命保険を指します。
告知項目を限定することで、健康状態に不安がある方でも加入しやすいように設計されています。ただし、標準的な引受基準の生命保険と比べて保険料が高くなる傾向にあるので、この点には注意が必要です。
告知項目が限定される「引受基準緩和型」の生命保険
引受基準緩和型の生命保険は、「万一の際の保障」を確保している点は、標準的な引受基準の生命保険と変わりませんが、告知項目が限定され、加入しやすくなるのが大きな特徴です。
例として、かんぽ生命の引受基準緩和型商品の告知項目をご紹介します。
- 最近3カ月以内に、医師から次のいずれかをすすめられたことがありますか。
「入院(※1)」「手術(※2)(※3)」「放射線治療・温熱療法(※4)」 - 過去2年以内に、病気やケガで次のいずれかに該当したことがありますか。
「入院(※1)」「手術(※2)(※3)」「放射線治療・温熱療法(※4)」 - 過去3年以内に、次のいずれかの病気(いずれもその疑いがある場合を含みます。)により医師の診察、検査、治療、投薬または指導を受けたことがありますか。(※5)
「がん(※6)」「肝硬変」「認知症または軽度認知障がい(MCI)」
- 検査入院、教育入院の場合を含みます。ただし、正常分娩による入院は除きます。
- 検査のための手術の場合を含みます。
- 内視鏡、カテーテル、レーザー、衝撃波、先進医療に該当する施術によるものを含みます。
- 温熱療法は、がんの治療を目的に実施されるものに限ります。
- 医師による定期的な検査や経過観察の場合を含みます。
- がんには、上皮内がん、がんしゅ、肉しゅ、高度異形成、子宮頸部の中等度異形成を含みます。また、白血病、悪性リンパしゅ、骨髄しゅ、骨髄異形成症候群、慢性骨髄増殖性疾患などの悪性の血液しゅようも含みます。
かんぽ生命の引受基準緩和型商品の場合、①~③の3つの告知項目が全て「いいえ」であれば、お申し込みいただけます。
- 3つの告知項目が全て「いいえ」の場合でも、過去のご契約のお申し込みや入院保険金などのご請求の内容によりご契約のお引き受けができない場合があります。
- 告知項目や条件は改定される可能性があるため、最新の商品パンフレットをご確認ください。
- お客さまの健康状態によっては、引受基準緩和型商品よりも保険料が割安となる標準型商品にご加入いただける場合もあります。そのため、かんぽ生命においては、引受基準緩和型商品にお申し込みいただく際に、標準型商品と同時のお申し込みをご案内しています。
「引受基準緩和型」の生命保険の留意点
引受基準緩和型の生命保険は、加入しやすいというメリットがある一方、標準的な引受基準の生命保険に比べて保険料が高く設定されています。
また、「契約後1年間は、支払削減期間が設けられており、お支払いする金額が支払削減期間経過後の50%になる」などのケースもあります。
このような留意点を踏まえ、まずは標準的な引受基準の生命保険に加入できるかを確認し、それが難しい場合に引受基準緩和型の生命保険への加入を検討することをおすすめします。
健康状態などの告知が不要な生命保険
生命保険には、健康状態などの告知が不要な商品もあります。主な商品として挙げられるのが「一時払終身保険」です。「一時払終身保険」とは、ご契約時に保険料を一括でまとめて払い込み、一生涯にわたる死亡保障を確保できる保険です。多くの場合、加入時の健康状態に関する告知や医師の診査が不要のため、持病や既往歴がある方でも検討しやすいのが特徴です。また、契約から期間が経つと、死亡保険金額が一時払保険料を上回るのも特徴の1つです。
そのため、持病や既往歴があり、標準的な引受基準の生命保険に加入できるか不安な方や、まとまった資金を万一の際の保障やご家族への資金として準備しておきたい方にご検討いただきやすい商品となっています。
「一時払終身保険」は、「老後資金として自分で使う」よりも「万一の際に家族に遺す」といった性格が強い商品です。ご自身の加入目的に合っているかを確認のうえ、検討するとよいでしょう。
- 医療特約の付加には、健康状態などの告知が必要な場合があります。
専門家からのアドバイス
引受基準緩和型の生命保険は、告知項目が限定され、加入しやすくなる一方で、標準的な引受基準の生命保険と比べ保険料が割高となる場合や、保険金額の支払削除期間が設けられるなど、留意すべき点があります。そのため、保障内容については、加入前にしっかりと確認しておきましょう。
かんぽ生命の一時払終身保険について詳しくはこちら
一時払終身保険よくある質問
持病があっても加入できる保険があると聞きましたが、申し込み前に確認しておくべきことはありますか?
健康状態に不安がある方でも加入できるよう、標準的な引受基準の生命保険に比べて健康状態に関する引受基準が緩和されている生命保険があります。ただし、標準的な引受基準の生命保険に比べて保険料が高く設定されているため、申し込み前に生命保険会社に確認しておきましょう。
まとめ
健康状態に不安があっても、生命保険の加入を諦める必要はありません。
健康状態に関する引受基準を緩和した引受基準緩和型の生命保険や、告知不要の一時払終身保険など、状況に応じて選択できる商品が用意されています。
ご自身の健康状態や目的に合わせて、複数の商品を比較しながら検討するとよいでしょう。
かんぽ生命では、引受基準緩和型普通終身保険・引受基準緩和型普通養老保険も取り揃えています。まずは、パンフレットを取り寄せて詳細をご確認ください。
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この記事の監修

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員新井智美(あらい ともみ)
マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,500本を超える。
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