死亡保険の「掛け捨て型」と「貯蓄型」、あなたに合うのはどっち?
- 公開日:
- 2026.01.27
30代は、結婚や出産、マイホームの購入など、人生の大きな転機を迎える方が多くいらっしゃいます。しかし同時に、お金やご家族の将来について漠然とした不安が頭をよぎることもあるのではないでしょうか。
こうした不安を解消する1つの手段が死亡保険です。
死亡保険には「掛け捨て型」と「貯蓄型」があり、それぞれメリット・注意点があります。それぞれの特徴を理解し、ご自身に合った死亡保険を選びましょう。
死亡保険とは?
死亡保険とは、保険の対象となる方(被保険者)が亡くなった場合や、所定の重度障がい状態になった場合に、遺された家族など(あらかじめ指定した保険金受取人)に死亡保険金または重度障がいによる保険金が支払われる保険です。
30代にこそ死亡保険が必要な理由
30代はライフステージが大きく変化する年代です。結婚や出産などで家族構成が変わる方も多く、ライフステージの変化に伴い、万一に備える重要性が高まる場合もあります。
また、一般的に死亡保険は加入時の年齢が高いほど保険料が高くなります。
さらに、40代以降は健康上の問題が増えやすく、保険に加入できなくなったり、保険料が割増しになったりする可能性もあります。これも、30代のうちに加入しておきたい理由の1つです。
死亡保険は遺された家族の生活を守る「備え」
生計を支える方に万一のことがあると、収入が途絶え、遺された家族は経済的不安に直面します。
家族を受取人として死亡保険に加入していれば、万一のときに家族が死亡保険金を受け取ることができ、当面の生活資金として活用できます。
死亡保険は、遺された家族の生活を守るための大切な備えなのです。
専門家からのアドバイス
まず「誰のために」「どのくらいの期間」「いくら必要か」を明確にしましょう。
生活費や教育費などの具体的な金額を明確にすると、適切な保障期間の設定ができます。受取人や用途を家族と共有しておけば、いざというときに迷わずに済むでしょう。
「掛け捨て型」と「貯蓄型」の基本構造
「掛け捨て型」と「貯蓄型」の大きな違いは、「支払った保険料が戻る可能性があるか」にあります。
この違いは、保険料の使われ方によって生じます。ここからは、それぞれの商品構造について解説していきます。
【掛け捨て型】保険料の大部分が「保障」に充てられる
掛け捨て型の保険は、払い込んだ保険料のほとんどが保障に充てられます。
【貯蓄型】保険料は「保障部分」と「貯蓄部分」に分けられる
貯蓄型の保険は、払い込んだ保険料が保障部分と貯蓄部分に分けられる仕組みになっています。
専門家からのアドバイス
「掛け捨て型」は保障に特化した保険、「貯蓄型」は保障に加え貯蓄の側面もある保険です。
ご自身のライフプランや家計のキャッシュフローも考慮し、どちらのタイプが合うかを考えましょう。
死亡保険における「掛け捨て型」・「貯蓄型」のメリット・注意点
「掛け捨て型」・「貯蓄型」のどちらに加入するかを考えるため、両者のメリットや注意点、どのような方におすすめかを具体的にご紹介します。
【掛け捨て型】保険料を抑えながら保障を準備できる
掛け捨て型は、一般的に貯蓄性がないため、同じ保障でも保険料を抑えられるのがメリットです。必要な期間のみ保障を得られ、ライフステージに応じた保障の見直しもしやすくなります。
一方、保険期間の満了時や解約時に原則として満期保険金等が支払われることはありません(※一部の「掛け捨て型」保険では、解約返戻金がある場合があります)。
掛け捨て型は、保険料をできるだけ抑えて大きな保障を確保したい方や、子育て終了までなど一定期間のみ手厚い保障を希望する方、また保障と貯蓄を分けて考える方におすすめです。
【貯蓄型】保障と資金を同時に準備できる
貯蓄型は、保障を準備しながら貯蓄部分が将来的に資金として戻ることがメリットです。満期のタイミングで満期保険金を受け取れるため、老後資金や教育資金の準備にも活用できます。
ただし、掛け捨て型に比べて保険料が高く負担が大きくなるのが一般的です。
万一の保障とともに、将来の資金準備もしていきたい方は貯蓄型を検討しましょう。
専門家からのアドバイス
保険料の負担を抑えて大きな保障を重視する場合は掛け捨て型、資金準備も合わせて検討したい場合は貯蓄型が選択肢となります。ご自身のライフプランに合わせて、無理なく継続できる保険金額を設定しましょう。
死亡保険選びで後悔しないためにはライフステージに合った保険選びが大切
死亡保険は長期間にわたって契約を継続することが多いでしょう。
だからこそ、後になって「もっと手厚い保障にしておけばよかった」「保険料の負担が大きすぎた」と感じる場合もあります。
そのような後悔を避けるには、現在だけでなく、将来のライフステージの変化も見据えて保険を選ぶことが大切です。
死亡保険の契約前に確認すべき6つのポイント
自分に合った死亡保険を選ぶために重要なポイントは、次の6つです。
- 加入目的
- 死亡保険金額
- 保障期間
- 保険料
- 解約返戻金や満期保険金の有無(必要かどうか)
- 他の保障とのバランス
死亡保険は、万一のときの備えです。加入目的が曖昧だと、保障が過剰になったり、不足する事態につながります。「誰のために」「どのくらいの期間」「いくら必要か」などの目的を明確にしましょう。
加えて、ライフステージが変わって支出が増える時期にも保険料の支払いが続けられるかも検討します。
なお、万一に備える方法は死亡保険だけではありません。預貯金や勤務先の福利厚生制度、遺族年金をはじめとする公的保障もあるため、それらで補えない部分を死亡保険でカバーできるようプランを立てましょう。
【ライフステージ別】30代の死亡保険モデルケース
ライフステージによって、必要な保障額や保険の種類は大きく変わります。30代で想定される3つのケースを例に、死亡保険加入のモデルケースを紹介します。
ケース(1)独身の場合
一般的には、扶養家族がいない独身の方は、大きな死亡保障を必要としない場合が多いですが、ご自身の状況や希望に応じて必要な保障額を検討しましょう。
遺された方への葬儀費用や身辺整理費用の負担を減らすため、保険料を抑えられる掛け捨て型保険を検討してみるとよいでしょう。
ケース(2)夫婦+子どもありの場合
子育て世帯の場合は、遺された家族の生活費に加え、子どもの教育費に備える必要もあります。
子どもが大学を卒業するまでに必要な教育費は、1,000万円を超えることも少なくありません。そのため、子育て期間中は、掛け捨て型で十分な保障を確保しておくのがおすすめです。
保障の確保に加え、教育資金や老後資金も同時に準備したい場合は、貯蓄型の保険を検討してもよいでしょう。
ケース(3)住宅ローンがある場合
住宅ローンを利用している方の多くは、「団体信用生命保険(団信)」に加入しています。
万一のときは、団信によって住宅ローンの返済はカバーされるため、死亡保険では主に生活費や子どもの教育費など住宅以外の支出を補うよう考える必要があります。
保険選びで迷ったら資料請求や相談を
どの保険商品が自分に合っているか迷う場合は、複数の保険会社から資料を取り寄せて、それぞれの保険商品の特徴や保険料を確認してみましょう。
また、保険会社の担当者に相談するのもおすすめです。無料で相談できる場合が多いため、迷ったときは積極的に活用してください。
専門家からのアドバイス
「目的・死亡保険金額・保障期間・保険料・満期保険金や解約返戻金の有無・他の保障とのバランス」を一覧表にまとめて確認するとよいでしょう。
条件をそろえて横並びで確認すると、違いが分かりやすく意思決定もスムーズになります。
よくあるご質問と回答
掛け捨て型の死亡保険はもったいない?
掛け捨て型は、比較的安い保険料で大きな保障を準備できます。
保障期間が満了するタイミングで満期保険金等の支払いがないため、もったいないと考えられがちですが、必要な期間に低廉な保険料で保障を確保できるため、十分検討する価値はあります。
すでに保険に加入している場合、見直しのタイミングは?
結婚や子どもの誕生・進学、住宅の購入など大きなライフイベントの際に見直すことをおすすめします。
また、転職や収入の変化があったときにも、必要な保障額や支払える保険料が変わる可能性があります。1年に一度は、保険契約の内容を確認してみましょう。
まとめ
死亡保険には掛け捨て型と貯蓄型があります。掛け捨て型は少ない保険料で大きな保障が得られること、貯蓄型は保障と資金準備を同時にできることが主なメリットです。
どちらが適しているかは、ライフステージや保険の加入目的によって異なります。掛け捨て型と貯蓄型それぞれの特徴を理解し、自分や家族の状況に合わせて適切に選ぶことが大切です。
- 本記事に記載されている生命保険の種類や保険商品に関する説明は、一般的な情報提供を目的としており、かんぽ生命の商品について説明しているものではありません。
かんぽ生命の具体的な商品内容については、当社の商品パンフレットやホームページをご確認いただくか、かんぽ生命の社員やお近くの郵便局窓口にお尋ねください。
この記事の監修

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP、宅地建物取引士資格保有織瀬ゆり(おりせ ゆり)
元信託銀行員。これまでの経験・知識をもとに、「初心者にもわかりやすい執筆」を心がけている。2児の子育て中でもあり、子育て世帯向けの資産形成、女性向けのライフプラン記事を得意とする。
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