生命保険とは| その仕組みや必要性を分かりやすく解説
- 公開日:
- 2026.02.16
「自分に万一のことがあったとき、家族はどうなるのだろう?」そのような想像をしたことはありませんか?
事故や病気は、いつ起こるか分かりません。万一のことがあったとき、ご家族は精神的なショックだけでなく、経済的な不安にも直面する可能性があります。そんな「もしも」のときに、遺されたご家族の生活を守ることができるのが「生命保険」です。
この記事では、生命保険の仕組みや必要性について分かりやすく解説します。
生命保険とは? なぜ生命保険が必要なのか
生命保険は、人生のさまざまなリスクに備えるための重要なものの1つです。ここでは、生命保険の基本的な仕組みと、なぜ必要とされるのかについて解説します。
生命保険の基本的な仕組み
生命保険とは、被保険者が死亡した場合や所定の重度障がい状態になった場合に、保険金が支払われる仕組みです。契約者は保険料を支払い、万一の際に死亡保険金受取人(重度障がいによる保険金受取人)が死亡保険金(重度障がいによる保険金)を受け取ります。
死亡保険金の受取人は、多くの場合、配偶者や子どもなど、被保険者のご家族が指定されます。支払い条件は生命保険の種類によって異なりますが、基本的には死亡時または所定の重度障がい状態になったときに支払われるケースが多いです。
生命保険の種類によって、支払いの条件や保障内容は異なりますが、基本的な流れは次の通りです。
1.契約者が保険会社と契約を結ぶ
生命保険の種類(終身保険・養老保険・定期保険など)や保障期間、保険金額を選択します。申し込み時に健康状態などの告知をもとに審査が行われる告知書扱いの場合や、医師の診査(健康診断書など)が必要な場合があり、その結果により加入できるかどうかが決まります。
2.保険料を支払う
生命保険の保険料払込方法には、月払いや年払いなどのほか、前納払や一時払といった一括で支払う方法もあります。また、支払経路には、口座払込みや郵便局や銀行での振込み、勤めている企業からの給料天引き(団体払込み)などがあります。
3.万一のことが発生した場合
被保険者が死亡した場合や所定の重度障がい状態になった場合に、死亡保険金受取人(重度障がいによる保険金受取人)は、保険会社に連絡し、必要な書類を準備して、保険会社に死亡保険金(重度障がい保険金)を請求します。
4.保険金の受け取り
死亡保険金は、死亡保険金受取人が指定した口座などに振り込まれます。また、生命保険の種類によっては、保険期間の満了を迎えた際に「満期保険金」が支払われる商品もあります。例えば、養老保険の場合、保険期間中に万一のことがあれば死亡保険金が支払われ、保険期間の満了まで被保険者(保障の対象者)が生存していれば満期保険金が支払われます。
このように、生命保険は「保障」だけではなく、「資金準備」の観点でも人生のさまざまなリスクに備えるための重要なものの1つです。特に、ご家族を支える立場にある方にとっては、万一の際に遺されたご家族の生活を守るための心強い備えとなります。
生命保険の種類に関する詳細については、次の記事もご確認ください。
生命保険には、どんな種類があるの? ライフイベントから考える生命保険選び生命保険が必要とされる理由
人生にはさまざまなリスクが存在します。生命保険が必要とされる主な理由は、次のとおりです。
- ご家族の生活費や教育費の確保
- 葬儀費用
- 医療費の負担軽減
- 上記による遺されたご家族の経済的・精神的安心
ご家族の生活を支えている方に万一のことがあった場合、遺されたご家族の生活費や子どもの教育費をどう補うかは大きな課題です。生命保険に加入することによって、これらの費用を保険金でカバーでき、ご家族の生活を守ることができます。
また、生命保険は突然の出費への備えとしても重要です。
例えば、葬儀費用は平均100万円以上かかるといわれていますが、生命保険に加入していれば経済的な負担が軽減されるため、遺されたご家族の生活の支えになるでしょう。
つまり、生命保険は金銭面と精神面の両方でご家族を守る役割を果たします。葬儀費用といった急な出費をはじめ、さまざまな場面でご家族の経済的・精神的な安心を支える大切な備えとなります。
生命保険を検討する際に考えるべきポイント
生命保険を検討する際には、「誰のために」「いつまでに」「いくらの保障が必要か」を明確にしましょう。また、保障を継続できるよう、無理のない保険料で加入することも大切です。
家族構成やライフステージ(独身期・子育て期・定年後)によって、必要な保障額は異なります。現在の生活費がいくらかかっているのか、貯蓄の状況をふまえ、公的保障で補うことができる範囲も把握したうえで、検討することをおすすめします。
専門家からのアドバイス
生命保険が必要な主な理由は、万一の際に生じる経済的・精神的負担を軽減するためです。
人は、いつ・どんなリスクに直面するか分かりません。働き手がいなくなった場合や老後の生活費などを全て自己負担するのは現実的ではありません。
生命保険は、少ない負担で大きな保障を得られる「相互扶助」の仕組みで運営されています。万一の際に家計やご家族の生活を守るための重要な備えとなります。
生命保険は本当に必要? 加入せず後悔する前に考えたいこと
「生命保険って、自分に必要なのだろうか?」
このような疑問を持つ方も少なくありません。ただし、生命保険に加入していないことで、後悔する場面も生じます。例えば次のような例が挙げられます。
- 突然の事故や病気で収入が途絶えたとき
- 万一の際に教育費や住宅ローンの支払いが残っているとき
- 年金受給前の生活費が不足するとき
- 入院や介護が必要になったとき
雇用形態や働き方によっては、働けなくなった際に収入が大幅に減少するリスクが高まる場合があります。また、子どもの教育費や住宅ローンの返済途中で万一のことが起こると、遺されたご家族に大きな経済的負担がかかります。団体信用生命保険で住宅ローンはカバーできても、教育費や生活費は別途準備しておく必要があります。
「自分に万一のことが起きても、ほかの家族が働いて収入を得られればよいのでは」と考える方もいるかもしれません。
しかし、これまで主に家計を支えていた方が不在となった場合、ご家族の収入状況によっては、同じ生活水準を維持することが難しくなる場合があります。生命保険などでしっかり備えておかないと、これまで通りの生活水準を維持できなくなる可能性もあります。
入院や介護が必要になった場合も、想定以上の費用がかかることがありますが、生命保険に加入していることで突発的な出費にも対応できます。
専門家からのアドバイス
「貯蓄が十分にあるから生命保険はいらない」という方もいるようです。しかし、ご家族の中で家計を支える方に万一のことが起こった場合、収入が激減しこれまで通りの生活が送れなくなる可能性もあります。
教育費や住宅ローン、老後の生活費など将来のために貯めているお金を守るためにも、生命保険で備えておくことをおすすめします。
安心して暮らすために、今できること
生命保険を検討するうえで必要なのは、自分のリスクを正しく理解し、必要な保障額を把握することです。
家計の現状を整理する
まずは、自分の家族構成や収入状況を確認しましょう。配偶者や子どもの有無、住宅ローンの残高、現在の貯蓄額などを整理します。
さらに、将来のライフイベントも想定しましょう。子どもの進学や住宅購入、親の介護など、今後どのような出費が予想されるかを考えておくことが重要です。
必要な保障額を計算する
一般的に、遺されたご家族の生活費は、現在の生活費の7割程度(子どもの独立後は5割程度)といわれています。
遺されたご家族に必要な生活費の計算方法も確認しておきましょう。
- ご家族の生活資金(子どもが独立するまで)
月の生活費×0.7×12カ月×(22歳-末子の現在の年齢) - 配偶者の生活資金(子どもの独立後)
月の生活費×0.5×12カ月×末子の大学卒業時点での配偶者の平均余命
また、教育費や住宅ローン残高も忘れずに計算に入れてください。子ども一人当たりの教育費は、大学まで進学する場合、約800万円から多い場合は約2,500万円かかることもあります。
保険金額は適切に設定を
保険が必要と聞くと、「保険金額は多いほど安心できるのでは」と考える方もいるかもしれません。
しかし、保険金額を高く設定すると、その分保険料の負担も増えます。無理なく毎月支払いを続けられるかどうかも考慮することが大切です。
今回ご紹介した「遺されたご家族に必要な生活費の計算方法」なども参考にしながら、家計に合った保障内容をじっくり検討して加入しましょう。
専門家からのアドバイス
必要な保険金額は各家庭によって異なります。遺されたご家族の収入や家計の状況、子どもの年齢や希望する進路なども考慮しながら検討してください。
よくあるご質問と回答
貯蓄が多い場合は生命保険に加入する必要はない?
貯蓄は、マイホーム購入資金・教育費・老後資金などのために確保している場合が多いです。大切な貯蓄を減らさないためにも、生命保険への加入を検討することをおすすめします。
保険金額はなるべく多くするべき?
保険金額が多くなるほど、毎月の保険料も高くなります。必要な保障や家計のバランスを考えながら設定することをおすすめします。
まとめ
生命保険は、「万一」のときにご家族やご自身を守るための大切なものの1つです。
生命保険の必要性を感じたら、まずは自分のリスクと必要な保障額を確認しましょう。そして、定期保険、終身保険、養老保険など、さまざまな保険種類の中から、自分のライフプランに合った商品を選ぶことが大切です。
「これから」を安心して過ごすために、いまから準備を始めてみませんか。
この記事の監修

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、マネーライター、証券外務員一種資格保有田尻宏子(たじり ひろこ)
証券会社、生命保険会社、銀行など複数の金融機関での勤務経験後、2016年から主に生命保険、損害保険、株式投資、ローン、相続関連等の金融分野専門のライターとして活動中。お金の初心者から上級者向けに幅広く執筆。
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