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個人年金保険はどんな方におすすめ? 特徴やメリットを解説

個人年金保険はどんな方におすすめ?

老後資金の準備は、多くの方にとって避けて通れない課題です。特に、退職後の生活を安心して送るためには、計画的な資金準備が欠かせません。

そのような中で注目されているのが「個人年金保険」です。

公的年金だけでは老後に不安を感じる方にとって、個人年金保険は老後資金を補う有効な手段です。今回は、個人年金保険の特徴やメリット、選ぶ際のポイントを解説します。

目次
  1. そもそも個人年金保険とは?
  2. 個人年金保険のメリット・留意点
  3. 個人年金保険がおすすめの方
  4. 個人年金保険を選ぶ際のポイント
  5. よくある質問
  6. まとめ

そもそも個人年金保険とは?

個人年金保険は、老後資金を計画的に準備するための保険商品です。月払い、または年払いなどで一定期間保険料を払い込み、契約時に設定した年齢から年金を受け取る仕組みです。

「人生100年時代」といわれるように寿命が延びていることや、医療・介護の支出の増加などにより、公的年金だけでは老後資金が不足する可能性もあります。そのため、個人年金保険は、老後資金を準備するための選択肢として注目されています。

公的年金と個人年金保険の違い

公的年金は、20歳以上60歳未満の全ての方が加入を義務付けられている「国民年金」と、会社員や公務員が加入する「厚生年金」の2階建て構造で成り立っています。年金の受給開始年齢は原則65歳からで、受給期間は終身です。

一方、個人年金保険は、任意で加入する「私的年金」です。年金の受給開始年齢や受給期間、受取金額は、保険会社が定める範囲内で契約時に設定できます。

さらに、入院や手術に備える「医療保障」などの特約を付けられる個人年金保険もあります。

公的年金制度について詳しくはこちらから

公的年金制度とは? 仕組みや支給額などの基本を解説
ADVICE

専門家からのアドバイス

個人年金保険は、公的年金だけでは不安と感じる方の老後資金の準備に有効な手段です。

ただし、受取金額や加入年齢によっては、保険料の負担が大きくなる可能性もあるため注意しましょう。

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個人年金保険のメリット・留意点

個人年金保険のメリットと留意点を見ていきましょう。

個人年金保険のメリット

個人年金保険のメリットは次のとおりです。

安定した老後の生活資金の確保

個人年金保険の大きなメリットは、契約時に設定した年齢から継続的に年金を受け取れる点です。

個人年金保険は、契約時に受給開始年齢と受給期間を設定できるため、公的年金に加えて老後の収入の柱となります。

税制優遇の活用

次の内容に該当する場合は、個人年金保険料控除の対象となり、所得税や住民税の負担を軽減できます。

  • 年金受取人が、契約者または契約者の配偶者であること
  • 保険料払込期間が10年以上あること(一括払をしたときは対象外)
  • 次のいずれかであること
    • 年金支払開始日における年金受取人の年齢が満60歳以上で、かつ、10年以上にわたり、定期的に年金の支払いが行われるもの
    • 年金受取人の生存している期間にわたり、定期的に年金の支払いが行われるもの
  • 財形契約、法人契約のいずれにも該当しない年金保険契約であること

具体的な控除額も見ていきましょう。

【新制度(2012年1月1日以降に締結した契約)】

所得税

年間の払込保険料等控除額
2万円以下払込保険料等の全額
2万円超~4万円以下払込保険料等×1/2+1万円
4万円超~8万円以下払込保険料等×1/4+2万円
8万円超一律4万円

住民税

年間の払込保険料等控除額
1万2,000円以下払込保険料等の全額
1万2,000円超~3万2,000円以下払込保険料等×1/2+6,000円
3万2,000円超~5万6,000円以下払込保険料等×1/4+1万4,000円
5万6,000円超一律2万8,000円

【旧制度(2011年12月31日以前に締結した契約)】

所得税

年間の払込保険料等控除額
2万5,000円以下払込保険料等の全額
2万5,000円超~5万円以下払込保険料等×1/2+1万2,500円
5万円超~10万円以下払込保険料等×1/4+2万5,000円
10万円超一律5万円

住民税

年間の払込保険料等控除額
1万5,000円以下払込保険料等の全額
1万5,000円超~4万円以下払込保険料等×1/2+7,500円
4万円超~7万円以下払込保険料等×1/4+1万7,500円
7万円超一律3万5,000円
  • 新制度・旧制度両方の対象契約がある場合、「一般生命保険料控除」と「個人年金保険料控除」は、新制度・旧制度それぞれの控除額を合算できます。ただし、合計した場合の各控除の適用限度額は、所得税4万円、住民税2万8,000円です。
    なお、旧制度だけで所得税の控除額が4万円を超える場合は、新制度と合算しても控除額は増えないので、旧制度のみで控除を受けることになります。

保険料を払い込んでいる間は、生命保険料控除を受けられます。税負担の軽減にもつながるため、個人年金保険に加入した場合は税制優遇を活用しましょう。

生命保険料控除について詳しくはこちら

生命保険料控除の基本 控除の区分や税金の軽減効果についても解説

個人年金保険の留意点

個人年金保険の留意点についても見ていきましょう。

インフレリスクに弱い

個人年金保険は年金を継続的に受け取れるメリットがありますが、インフレには対応しにくい商品です。

インフレリスクとは、物価の上昇によりお金の実質的な価値が下がることを指します。

例えば、「1年で50万円」など年金額が決まっている個人年金保険では、受け取り開始から10年、20年と経つうちに物価が上がり、同じ金額でも購入できるものが少なくなる可能性があります。

受給開始年齢や受取金額の変更ができない場合がある

個人年金保険は、将来の受給開始年齢を契約時に設定します。

「前倒しで60歳から受け取れるようにしたい」「後ろ倒しで70歳からに変更したい」と思っても、保険会社によっては変更できない場合があります。
契約時に想定していたライフプランや収入が、将来的に変化する可能性があることにも留意しましょう。

税金がかかる点に留意

個人年金保険の年金を受け取る際は、税金がかかる点にも留意が必要です。受取方法によって計算方法も異なるため、それぞれ確認しましょう。

なお、ここでは一般的なケースである「契約者(保険料負担者)・被保険者・年金受取人が同一人物」の場合の課税関係について説明します。契約者と年金受取人が異なる場合は、贈与税や相続税の対象となることもあるため、個別に確認が必要です。

●年金形式で受け取る場合
年金形式で受け取る場合、「雑所得」扱いになります。
雑所得の計算式は、「その年に受け取る年金額-必要経費(年金年額×払込保険料総額を年金の受取見込総額で割った金額)」となります。

●一時金で受け取る場合
一時金で受け取る場合、「一時所得」扱いになります。
一時所得の計算式は、「(受取一時金-払込保険料の総額-特別控除50万円)÷2」となります。

ADVICE

専門家からのアドバイス

個人年金保険は原則、加入時に健康状態などの告知は不要です。そのため、持病などに不安がある方でも加入しやすい点もメリットです。

ただし、途中で解約した場合には、解約返戻金がこれまでに払い込んだ保険料の合計額を下回る可能性があります。契約する際は無理なく継続して払い込める保険料を設定しましょう。

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個人年金保険がおすすめの方

これまで特徴やメリット・留意点を見てきました。次に、個人年金保険がおすすめの方について解説します。

老後資金に不安を感じている方

「公的年金や退職金などの収入だけでは将来の生活資金が不安」と感じている場合、個人年金保険のメリットを実感しやすいと思います。

一定の年齢(契約時に設定した年齢)になると定期的に年金を受け取れるため、老後の生活資金に不安を感じている方にとって安心材料になるでしょう。

特に、国民年金のみの方は、厚生年金に加入している方と比べて受け取れる年金額が少なくなります。将来の生活資金に備えるために、個人年金保険の活用を検討するのも1つの方法です。

資金準備が難しいと感じる方

計画的な資金準備が難しいと感じる方でも、個人年金保険は、払込方法に応じた保険料を継続的に払い込むことで、無理のない資金準備につなげることができます。

ゆとりのある老後生活を送りたい方

「公的年金や貯蓄があり、老後の衣食住には不自由しないと思うけれど、趣味を楽しむ生活も送りたい」と考える40代、50代の方も多いでしょう。

ゆとりのある老後生活を送るために、定期的に年金を受け取れる個人年金保険を検討するのも1つの方法です。

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個人年金保険を選ぶ際のポイント

個人年金保険を選ぶ際は、次の3つのポイントを確認しましょう。

1. 受給開始年齢と受給期間を確認

個人年金保険の受給開始年齢や受給期間は商品によって異なるため、目的に応じて選択する必要があります。

  • いくつかの選択肢の中から受給開始年齢や受給期間を選べる商品もあります。

例えば、「60歳で定年を迎えたあと、公的年金の受給開始までの期間に、退職金や預貯金をなるべく取り崩したくない」という方は、その間の生活費を補うために個人年金保険を活用する方法があります。「長い老後の生活費の足しにしたい」という方は、「受給期間が30年」の商品を選ぶなどの方法が考えられます。

受給開始年齢や受給期間を選択する前に、ご自身のライフプランを整理しておきましょう。

2. 無理のない保険料に設定する

老後資金の準備で最も大切なことは、継続することです。毎月または毎年保険料を払い込み続ける必要があるため、保険料が家計を圧迫しすぎると継続が難しくなることもあります。

また、中途解約した場合は、払い込んだ保険料よりも解約返戻金が下回る可能性があるため、注意が必要です。

3. 希望する特約を付けられるかも確認する

個人年金保険の商品内容だけでなく、どのような特約を付けられるかも確認しましょう。

例えば、「医療特約」を付加すると、病気やケガによる入院・手術の際も保障を受けられます。老後資金の準備だけでなく、何かあったときの保障があれば、より安心です。

ADVICE

専門家からのアドバイス

個人年金保険を選ぶ際は、目的を明確にすることで、老後の資金計画に、より安心感を持ちやすくなります。

また、保険料払い込みの継続が難しくなる場合も想定し、契約前に「途中で保険料を減額・停止した場合の影響」を確認しておくことをおすすめします。

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よくある質問

個人年金保険の受給開始年齢と受給期間には、どのような種類がありますか?

受給開始年齢には「60歳」「65歳」「70歳」などがあり、受給期間には「10年」「20年」「30年」などがあります。

ただし、生命保険会社や商品によっては、自分の希望する受給開始年齢を選べない場合もあるため、契約前に必ず確認しましょう。

まとめ

個人年金保険は、老後資金への不安をやわらげ、安心して生活を送るための有力な選択肢です。計画的に老後資金の準備を始めることで、将来への安心につながります。

また、契約内容によっては、個人年金保険の保険料は生命保険料控除の対象となります。税負担を軽減しながら資金準備ができる点もメリットです。

個人年金保険を契約する際は、ライフプランに合わせて「受取金額」や「受給開始年齢・受給期間」を選択しましょう。保険料が家計の負担になりすぎないかも、忘れずに確認しましょう。

個人年金保険の詳細は、生命保険会社のパンフレットや公式サイトなどで確認できます。

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  • 税制に関わる記述は、2026年7月1日現在の税関係法令等に基づき記載したものです。今後、税制が変わる場合もあります。税理士法において、税理士または税理士法人以外の者が税務に関し個別具体的な説明をすることは禁じられています。税務に関わる個別の取り扱いについては、所轄の税務署などにご連絡ください。

この記事の監修

監修者新井さんの顔写真

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員新井智美(あらい ともみ)

マネーコンサルタントとしての個人向け相談、NISA・iDeCoをはじめとした運用にまつわるセミナー講師のほか、金融メディアへの執筆および監修に携わっている。現在年間200本以上の執筆・監修をこなしており、これまでの執筆・監修実績は3,500本を超える。

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