社会貢献活動
当社の前身である簡易生命保険が100年以上前に生み出された背景には、その当時、一握りの方々を除いて加入が難しかった生命保険を小口化して簡易な取り扱いにすることにより、郵便局という身近なネットワークを通じて基礎的な保障を広めたいという思いがありました。
当社は、こうした創業時からの「社会課題の解決への貢献」という思いを引き継ぎ、社会貢献活動に積極的に取り組んでいます。
そのなかでも特に、生命保険事業にかかわりのある3つの分野「健康促進・Well-being向上」、「環境保護」、「地域と社会の発展」を経営方針およびマテリアリティに掲げ、社会貢献活動を推進しています。
経営方針
5.健康促進、環境保護、地域と社会の発展に積極的に貢献します。
マテリアリティ
2 地域と社会の発展・環境保護への貢献
3 健康増進等による健康寿命の延伸・Well-being向上
健康促進・Well-being向上
環境保護
地域と社会の発展
健康促進・Well-being向上
ラジオ体操
ラジオ体操は、当社の起源である逓信省簡易保険局が1928年(昭和3年)に「国民保健体操」として制定し、日本放送協会のラジオ放送で広く普及しました。当社は、逓信省やその流れをくむ郵政省・郵政事業庁・日本郵政公社が担ってきた役割を受け継ぎ、NHKおよびNPO法人全国ラジオ体操連盟と共同でラジオ体操の普及促進に取り組んでいます。
人生100年時代において、皆さまの健康づくりや地域コミュニティの活性化などの社会的課題の解決にお役立ていただくため、引き続きラジオ体操が持つあたたかさや魅力を伝えていきます。
1000万人ラジオ体操・みんなの体操祭
ラジオ体操関係で最大のイベントとして、1000万人にも及ぶ人々に一斉にラジオ体操を行っていただくという趣旨で、1962年から毎年1回実施しており、テレビやラジオを通じてたくさんの方々に参加いただいています。

開催状況
開催日時 | 会場 | 現地での参加者数 | |
---|---|---|---|
第61回 | 2022年7月31日 | 愛知県一宮市 | 約1,000人 |
第60回 | 2020年度・2021年度は新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、開催中止 | ||
第59回 | |||
第58回 | 2019年7月28日 | 東京都世田谷区 | 約2,300人 |
第57回 | 2018年8月5日 | 岡山県倉敷市 | 約5,000人 |
第56回 | 2017年7月30日 | 新潟県長岡市 | 約4,500人 |
第55回 | 2016年7月31日 | 愛媛県松山市 | 約6,000人 |
巡回ラジオ体操・みんなの体操会
夏期巡回(7月20日から8月31日)と特別巡回(夏期巡回の期間を除く4月から10月)を実施しており、どちらも体操会の模様がNHKラジオ第1で全国に生放送されます。
全国小学校ラジオ体操コンクール
本コンクールへの参加を通じて元気に楽しくラジオ体操をしていただくことで、全国の小学生の皆さんの体力づくりに少しでも貢献できればとの想いで2014年から開始しました。ラジオ体操を通じて全国の小学生の体力づくりに貢献しています。
応募期間 | 応募数 | |
---|---|---|
第9回 | 2022年6月1日~2022年8月12日 | 約320チーム |
第8回 | 2021年6月1日〜2021年8月31日 | 約400チーム |
第7回 | 新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえ、開催中止 | - |
第6回 | 2019年6月1日〜2019年7月31日 | 約570チーム |
第5回 | 2018年6月1日〜2018年7月31日 | 約650チーム |

ラジオ体操出席カード
毎年ラジオ体操出席カードを作成し、全国の郵便局、かんぽ生命支店を通じて、多くの方々に配布しています。
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ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
健康づくり応援情報誌「ラジオ体操®」
ラジオ体操に関する耳寄り情報や、ワンポイントレッスン、ゆかりある人物が語るエピソードなど、ラジオ体操に関する情報を掲載した情報誌を定期的にお客さまに配布しています。
ラジオ体操に関する情報だけでなく、当社の気候変動やESG投資、ダイバーシティに関する取り組みも掲載しています。
ラジオ体操の健康効果の検証に向けた共同研究
当社は、東京都健康長寿医療センター、学校法人東京医科大学、NPO法人全国ラジオ体操連盟とともに、ラジオ体操の健康効果の検証に向けた共同研究を行っています。
共同研究の目的
ラジオ体操は、「いつでも、どこでも、誰でも」手軽に行えるだけでなく、関節や筋肉の柔軟性、バランス能力、下肢筋力、調整力、全身持久力など健康を維持するために必要な体力要素がバランスよく入っており、ラジオ体操の習慣化は、健康寿命の延伸に寄与すると考えられます。
しかしながら、かんぽ生命が2021年4月に実施した一般消費者調査では、ラジオ体操の国内での認知率は96.9%と極めて高い一方で、1週間に1回以上行っている方の割合は11.7%に留まることが分かりました。
上記を踏まえ、国民の皆さまに、医学的な検証結果に基づくラジオ体操の健康効果を知っていただき、一人でも多くの方にラジオ体操を継続的・習慣的に行っていただけるよう、今回の共同研究を通じてラジオ体操の健康効果の検証に取り組んでいきます。
共同研究の内容
本研究は、ラジオ体操が健康に与える良い影響・効果を幅広く検証しますが、とりわけ、フレイル(※)予防に対する有効性を明らかにしていきます。
- フレイル:「Frailty(虚弱)」から作られた言葉で、健康な状態と要介護状態の中間に位置し、身体的機能や認知機能の低下が見られる状態のことを指します。
身体の衰えだけではなく、こころ(心理)のフレイルや社会的なフレイルなど、多面的な視点を含みます。
すこやかんぽ
超長寿社会の到来に伴い、生命保険事業に求められる役割は、病気・ケガで入院などをされた際に保険金をお支払いするという従来型サービスの提供に加え、病気・ケガの予防または健康の増進・維持に資するサービスの提供が求められる時代へと変化しています。当社としても、こうした役割を担うため、健やかで豊かな人生づくりの支援に積極的に取り組んでおり、そのひとつとして、手軽に健康づくりに取り組める健康応援アプリ「すこやかんぽ」を展開し、どなたでもご利用いただける「スタンダードメニュー」と、保険契約者さまと被保険者さまのほか、そのご家族を対象としてより充実したコンテンツを備えた「プレミアムメニュー」をいずれも無料で提供しています。
健康応援アプリ「すこやかんぽ」の主な機能
かんぽプラチナライフサービス
当社は、すべてのお客さまとの接点をご高齢のお客さまの目線で業務改革し、安心感、信頼感のある「ご高齢のお客さまに優しい」サービスを提供することで、今後拡大するご高齢のお客さま層において、真にお客さまから選ばれるよう、全社横断的な取り組みとして「かんぽプラチナライフサービス」を推進しています。
環境保護
地域と社会の発展
車いすテニス・ボッチャへの支援
当社は、パラスポーツの「車いすテニス」および「ボッチャ」の支援を行うことで、あらゆる人が自分らしく活躍できる社会の実現を目指しています。
「車いすテニス」および「ボッチャ」の支援の様子は、当社のオウンドメディアサイト「かんぽジャンクション」でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
車いすテニスの支援活動
当社は、2018年度から一般社団法人日本車いすテニス協会のトップパートナーとして、全国各地で開催される車いすテニス大会やジュニア世代を対象とした車いすテニスのイベントなどへの協賛を実施しています。
JWTA車いすテニス体験会 supported by かんぽ生命
2020年度には車いすテニスの大谷桃子選手(車いすテニス女子世界ランキング4位:2023年10月4日時点)を当社の正社員として迎え、その活動を支援するとともに、夢に向かって自分らしく挑戦し続けるその姿を社会に向けて発信しています。
大谷桃子選手 特設ページ
また、2022年度より、次世代アスリート支援として、車いすテニスの髙野頌吾選手(かんぽ生命所属)を応援しています。髙野選手は、現在、グランドスラムやパラリンピック出場を目標に車いすテニスに取り組む注目の若手アスリートです。
髙野選手の他にも、東京2020パラリンピックで先輩プレーヤーの活躍に刺激を受け、日々切磋琢磨している次世代の若手アスリートを支援しています。
髙野頌吾選手(かんぽ生命所属)
かんぽ生命カップ2022(第1回日本車いすテニスジュニア選手権)(2022年12月開催)
ボッチャの支援活動
2022年度から一般社団法人日本ボッチャ協会のゴールドトップパートナーとして、競技大会への協賛などを行っています。
当社では、これまでみなさまの健康づくりにお役立ていただくため、「いつでも、どこでも、だれでも」気軽にできる運動としてラジオ体操の普及・促進活動を行ってきましたが、ボッチャも、老若男女、障がいのあるなしにかかわらず、すべての人が一緒になって楽しめるスポーツであり、支援を行っています。
ボッチャ東京カップ2023 supported byかんぽ生命
また、多くの社員にボッチャを知ってもらうため、社内で体験会の開催を行っています。ボッチャは誰でも気軽に楽しめるため、社内コミュニケーション活性化の手段としても活用しています。

「全日本学生音楽コンクール」への協賛
当社は、音楽文化の発展と、夢に向かって挑戦する学生を応援したいという想いから、株式会社毎日新聞社が主催する「全日本学生音楽コンクール」の趣旨に共感し、本コンクールに協賛しています。
本コンクールは、音楽を楽しむ心を培うとともに演奏技術の向上を促し、公正な審査によって世界を舞台に活躍する若い才能を発掘して音楽文化の発展に寄与するという趣旨のもと、実施されています。

N響第九 Special Concert への協賛
当社は、公益財団法人NHK交響楽団の設立目的に共感し、社会貢献活動の一環として、N響が主催する「N響第九 Special Concert」に協賛しています。

全国のお祭りへの協賛
当社は、全国各地で開催される地域のお祭りに協賛しています。
青森ねぶた祭
徳島市阿波おどり
子どもの権利・次世代育成
当社は、「子どもの権利とビジネス原則」を尊重し、子どもの権利の尊重や次世代を担う子どもたちへの支援を行っています。
<主な取り組み>
- 全国の郵便局ネットワークを通じた学資保険の提供
- 金融教育の実施
- 大学等での講義の開催
- 小学生を対象としたラジオ体操コンクールやラジオ体操出張授業
- 「全日本学生音楽コンクール」への協賛
金融教育の実施
当社は、子どもたちの金融リテラシーの向上を目的として、小学校高学年向けに金融教育授業を実施しています。
授業では、当社独自で作成した教材やキャラクター動画、ゲーム形式のワークを通じて、将来に対するお金の備えの大切さを楽しく学ぶとともに、今後にも活きる学びを提供できるよう努めています。
かんぽ生命オリジナル教材「お金と未来」
授業の模様(立命館小学校)
大学等での講義の開催
経済社会全体の持続的成長に寄与するユニバーサル・オーナー(※)として、次世代を担う金融人材の育成に貢献するため、大学においてESG投資についての講義を実施しています。
ESG投資の意義やかんぽ生命の具体的な取り組みとその成果について投資事例を交えながら紹介し、実践的な内容となるよう努めています。
- 投資額が大きく、資本市場全体に幅広く分散して運用する機関投資家
講義の様子(広島経済大学)
金融包摂
当社は、「いつでもそばにいる。どこにいても支える。すべての人生を、守り続けたい。」という経営理念のもと、全国津々浦々にいらっしゃるお客さまお一人おひとりに寄り添ったサービスを提供しています。
■ 郵便局ネットワークを通じた簡易・小口な商品の提供(ユニバーサルサービス)
当社の前身である簡易生命保険が生まれた1916年当時、生命保険は富裕層の方々を除き加入が難しいものでした。それを小口化し、郵便局という身近なネットワークを通じて基礎的な保障を広めたいという思いが、国民の文化にまで生命保険が根付くきっかけとなりました。現在も、当社は、約2万局の郵便局を通じて、養老保険・終身保険を中心とした簡易で分かりやすい商品(簡易・小口)・サービスをお客さまにご提供しています。
加入申し込みの際に
医師による
診査が不要(無診査)
健康状態などの告知で
お申し込みが可能
(告知書扱)
職業による
加入制限なし
■ お客さまお一人おひとりに寄り添ったサービスの提供
各拠点における社会貢献活動
「いつでもそばにいる。どこにいても支える。すべての人生を、守り続けたい。」という経営理念に基づき、全国各地の支店やエリア本部、サービスセンターにおいて、地域に寄り添った社会貢献活動を実施しています。
また、「環境・社会貢献活動に関する協賛等手続」に基づき、全国各地で開催される地域社会・文化貢献、環境保護等のための活動やイベントの協賛を行っています。
サステナビリティ